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閻魔裁き 風野真知雄 ー1ー

風野真知雄さんは、時代小説界の中ではかなり人気な作家の一人です。
佐伯泰英さんや畠中恵さんとも肩を並べているでしょう。
いろいろあるでしょうが、やはり、「わかりやすさ」が大きな理由ではないかと思います。

時代小説に何となく難しいイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
ですが、そんな方にこそ読んでいただきたいのが風野真知雄さんの時代小説です。

明快で軽やかな文章が、読者をタイムスリップさせてくれますよ。



さて、この「閻魔裁き」シリーズは、2016年春頃に出版された新シリーズです。

(あらすじ)
寺社奉行に欠員が出た。坊主や神職を相手にしなければならない寺社奉行は、並大抵のものが務まる役職ではない。しかも幕府の重鎮である。破天荒な新人を、と老中松平が任命したのが、若き藩主脇坂。脇坂は、家臣の鶴田と亀山を率い、江戸に山積みになった怪奇現象や呪いなどの問題を豪快に解決していく。


風野真知雄さんらしい、無駄がないスッキリとした文章で大変読みやすいです。

老中って何?寺社奉行って何?という人も大丈夫。さり気なく解説が入ります。注釈をやたらめったら入れられると興ざめですか、そんなことはないスマートな解説ですのでご安心を。

ちなみに、個人的に好きなのは、脇坂と、妻ゑい姫との絡みです。
閻魔のような寺社奉行の、甘えん坊で子どもっぽい一面を垣間見ることができます。さらに、ゑい姫が解決の突破口となるような一言をこぼすこともあります。なかなかのキーパーソンですね。もし、手にとって読むことがあれば注目してみてください。


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レーズン西川